賃料の低下の問題

老巧化したアパートなどの物件は、間取りの変化や嗜好の変化にあわせて修繕を行わないと賃料を下げざるをえません。加えて、人口の減少、空き屋の増加という社会全体の状況も、賃料低下に大きく影響しています。

修繕費用増加の問題

年々修繕費用やリフォーム代が増加していきます。老巧化に対処するため、将来における大規模修繕を考えるとしても、積立や準備も必要となります。

管理処分の問題

老朽化で賃料を値上げできない場合、資産価値は低いが地価が高く、相続税がとんでもない金額になったというケースが。家賃の安さから延納財源にならず管理処分が困難、物納も難しいという状況に陥ることも。

空室増加の問題

空き家の増加については今や地方だけの問題ではなく、東京都市部の空き家率も上昇している傾向にあります。市場全体の問題に加えて、周辺に新築物件などが出来上がれば入居者がそちらに流れていきます。

入居者の高齢化問題

少子高齢化に伴い入居者も若年層が減少。高齢化が進むことによって入居時の審査を緩和せざるを得なくなり、家賃の滞納や近隣トラブルなどが増える可能性があります。

トラブルや設備問題

老朽化した賃貸マンション・アパートは、思わぬトラブルに発展する場合が。例えば、地震災害時の建物倒壊による賃借人の被災に対してもしも建物に欠陥があるとなれば、オーナーに損害賠償責任が求められるケースも考えられます。