コンクリート造や煉瓦造の丈夫な建物のこと。堅固建物、非堅固建物の区別があります。どちらかはっきりしている例えば、木造建物は非堅固建物、鉄筋鉄骨コンクリート造の建物は堅固建物ですから、区別するのに困ることはありません。問題になるのは、軽量鉄骨の建物と重量鉄骨の建物です。原則、軽量鉄骨で解体容易なものは、非堅固建物で、重量鉄骨は堅固建物と判断される可能性が高いようです。
廃止された借地法が作られた当時(大正10年)は、石造り、土蔵、レンガの建物と木造建物では、建物の寿命に大きな違いがありました。その後様々な工法が開発されると、木造建物でも、耐久性耐震性で、鉄骨建物と大差のないものができてきました。そのため、堅固建物、非堅固建物の区別ができない、ということで、「借地借家法」では、この区別がなくなりました。